マイホームを購入・新築する際に「収納が多い家」を希望する方は多いですが、一言に収納といっても、場所や用途によってさまざまな種類があるのをご存知でしょうか。
今回は一戸建て住宅に採用されることが多い収納について取り上げ、その特徴や収納に適している物、使い方のポイントなどを紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
小屋裏収納
収納に適している物…扇風機、暖房機、雛人形、スーツケースなど
「屋根裏収納」とも。小屋裏(屋根裏)と呼ばれる屋根と天井の間にある空間を活用した収納スペースで、出入りの際は天井の扉を開けて、はしごや簡易階段を使用します。広めのスペースを確保しやすいため、サイズの大きいアイテムや季節家電、レジャー用品などの収納に役立ちます。
ロフト収納
収納に適している物…子ども用品、玩具、書籍、趣味のアイテムなど
部屋の一部を2層に分けた上部スペースをロフトといい、はしごや簡易階段を使って出入りします。ロフトは収納スペースとしての用途のほかに、キッズスペースや書斎、趣味のスペースとして使用されることも多く、目的に応じたアイテムを収納すると使い勝手や楽しさがアップします。
シューズクローク
収納に適している物…靴、傘、帽子やコート類、子どもの外遊びグッズ、ベビーカー、ゴルフバッグなど
玄関から靴のまま直接出入りできて、靴や雨具をしまえるスペース。玄関内で完結するウォークインタイプと、シューズクロークを通って居室に上がれるウォークスルータイプがあります。広めのシューズクロークならベビーカーやゴルフバッグまで収納できて、玄関の見た目がスッキリ。
壁面収納
収納に適している物…日常的に使用する物、書籍など
壁面に収納棚を取り付けたもので、収納力がバツグン。家族の物が集まるリビングやダイニングに壁面収納があれば、使いたい物をサッと出し入れできて便利ですし、部屋が散らかった印象になることもありません。収納棚に扉をつければ「隠す収納」、扉なしなら「見せる収納」に。
ウォークインクローゼット
収納に適している物…衣類、ファッション小物、寝具、雑貨など
ウォークインクローゼットは、人が中に入って物を出し入れする収納スペース。収納力が高く、クローゼット内で衣類やファッション小物を選び、着替えまで済ませられるのが特徴です。
クローゼット内に出入り口が2カ所あり、通り抜けができるタイプは「ウォークスルークローゼット」と呼ばれます。
ファミリークローゼット
収納に適している物…家族の衣類、ファッション小物、雑貨など
家族全員の衣類を1カ所に集約させたクローゼットのこと。ファミリークローゼットがあれば、家族の衣類を洗って干した後に、各自のタンスやクローゼットまで運ぶ手間が省けて、家事動線・家事時間の短縮につながります。外出の身支度や帰宅直後に利用することが多いため、玄関や洗面室の近くに配置するケースが多いです。
パントリー
収納に適している物…食品ストック、食器、調理器具、防災備蓄品など
食品や食器、調理器具などを保管する部屋または壁面収納棚のことで、キッチンの近くに設置されます。ふだん使いの食器や調理器具はキッチン内の収納棚に保管し、特定の季節や行事で使用する物はパントリーに保管するのが一般的です。収納力の高い部屋タイプのパントリーなら、大量の食品まとめ買い、防災用の水や食料の備蓄にも対応できます。
キッチン床下収納
収納に適している物…缶詰などの食品ストック、漬物瓶、調理器具など
キッチンの床に扉やフタがあり、賞味期限の長い食品や、使用頻度の少ない調理器具などをしまえる収納庫です。床下の空間を収納スペースとして有効活用できる一方で、アイテムを取り出す際に屈む必要があるため足腰に負担がかかることや、落下のリスクに注意。
ユニット畳収納
収納に適している物…予備の布団、来客用座布団、季節のラグやカーペットなど
リビングなどに設置されるユニット畳の小上がりスペースは、床下が収納スペースを兼ねており、畳と天板を取り外したり、引き出しを開けたりして物を出し入れできます。収納力が高く、布団などの大物やかさばりやすい物の収納に便利です。
外物置
収納に適している物…アウトドア用品、スポーツ用品、庭仕事グッズ、冬用タイヤなど
建物の外回りに物置を設置しておくと、土汚れが気になるアウトドア用品や庭仕事グッズなど、外で使用する物を収納できます。ただし屋外保管となるため、盗難防止のカギかけは必須です。
出し入れする物に応じた種類の収納を!
収納は、単に広ければよいという訳ではなく、使いたい時に取り出しやすく、使った後に片付けやすい収納があるかどうかが大切。家の間取り図を見て、それぞれの場所で家族がどんな物を使用し、片付けるかをイメージしながら、住まいの収納力をチェックしてみてください。