住宅ローンの返済期間は長期にわたるため、返済途中で家族構成が変化したり、転職・転勤・子どもの進学といった理由で、マイホームの売却を検討することがあるかも知れません。
ローン返済中の家を売却する場合、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。
ローンが残っている家を売却してもよい?
住宅ローンを返済しながら家を売ることは可能ですが、引渡し時にはローンを完済して、抵当権を抹消する必要があります。
抵当権とは何かというと、住宅ローンを貸し出す金融機関が不動産を担保にとる権利のことです。住宅ローンを借りて購入した不動産には抵当権が設定されており、万一ローン契約者がローンの返済ができなくなった場合に、金融機関がその物件を売却し、貸したお金を回収する仕組みになっています。
契約者が住宅ローンを完済すれば抵当権を抹消できるため、通常は家を売ったお金でローンを完済するとともに、抵当権の抹消手続きを行います。
ローンを返しきれない「オーバーローン」に注意
家の売却価格が住宅ローン残債を上回り、余裕を持ってローンを完済できるなら特に問題ないのですが、気を付けたいのは売却価格がローン残債を下回る、いわゆる「オーバーローン」の場合です。
オーバーローンだと売却価格だけではローンを完済できないため、手持ちの資金を加えて完済するか、あるいは返済中のローン残債と、次の新居を購入するための住宅ローンをまとめて借りられる「住み替えローン」を利用することになります。
住み替えローンだと手持ちの資金を残しつつ今のローンを完済し、次の新居の購入資金も借りられるメリットがありますが、2つのローンを一本化するので借入総額が高くなりがちで、それにともなってローン審査も厳しくなる点には注意が必要です。
まずはローン残債をチェック!
家を売却すると決めたら、まずは現在返済中のローンがいくら残っているかをチェックしましょう。ローンの残債は、ローン契約時の返済予定表や、毎年10~11月頃に金融機関から届く残高証明書で確認できます。また、金融機関に直接問い合わせたり、インターネットバンキングに登録している場合は金融機関のサイトなどでも最新の残高が分かります。
売却価格の目安も確認しておく
「ローン返済中の家を売却して住み替えたいけれど、オーバーローンなど資金面の不安がある…」という方は、今住んでいる家がいくらくらいで売却できそうか、不動産のプロに相談することをおすすめします。
私たちダイワホームは、不動産のプロとして、売却を検討している家の状態や市場ニーズなどを調査し、売却価格の目安をお伝えする無料査定を行っています。特に住み替えの場合は、引越しのタイミングや新居への資金充当などもありますので、売却価格の目安とともに、どうやったら希望条件で売却できるのか、最適な販売戦略やアドバイスも提案いたします。
どうぞお気軽に、住み替えのこと、売却のことをご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。