
どんなに気に入って購入した家でも、月日が10年、20年経ってライフスタイルや家族構成が変わると、住みづらさを感じることがあります。
「将来、この家をどうしようか?」と思ったときが、終の棲家を計画するチャンス。今の自宅に住み続けるか、それとも住み替えるのか。住まいの「次の一歩」について考えていきましょう。
終の棲家をどうする?
終の棲家について考えるとき、大きな選択肢として「今の自宅に住み続ける」、「別の住まいに住み替える」という2つがあり、住み替えの場合はさらに、今の自宅をどうするか検討することになります。
選択肢①今の自宅に住み続ける
自宅を終の棲家にする場合、住み慣れた家や生活環境を変えずに老後を過ごせるメリットがあります。
築年数の古い戸建てなどはつまずきやすい段差も多いので、段差をスロープで解消する、転倒防止の手すりを設置するなど、家の中のバリアフリーを検討しましょう。冬場のヒートショックを防ぐために、気密性・断熱性を高めるリフォームを行うのもおすすめです。
併せて、介護が必要になったときに利用できる各種サービスを調べたり、亡くなった後の自宅の相続についても考えておくと安心です。
選択肢②自宅を売って住み替える
生前に自宅を売却して、新しい住まいに住み替えます。この場合のメリットは、売却によって得たお金を、住み替えや生活のための資金に回せるということ。希望するエリアや広さの持ち家や賃貸、シニア向け施設など、暮らしを見据えた住まいを選べるのも魅力です。
一方で、住み慣れた自宅を手放すことや、住み替えで生活環境や交友関係が変わることをストレスに感じる方もいます。あまり生活環境を変えたくない場合は、なるべく今の自宅に近い場所で住み替え先を探してみましょう。
選択肢③自宅を賃貸に出して住み替える
思い入れのある今の自宅を手放さずに、賃貸に出すという方法もあります。賃貸なら継続的な家賃収入が得られる上、期限付き賃貸にすれば相続後に子どもが自宅に住むという選択肢も残せるでしょう。
ただし、賃貸経営には空室リスクや家賃滞納リスクがあり、リフォームや修繕といった維持管理のコストもかかります。検討するときは専門家に相談して、堅実な計画を立てましょう。
選択肢④リバースモーゲージを利用する
リバースモーゲージとは、自宅に住み続けながら、その自宅を担保にして金融機関からまとまった資金を借り入れるサービスです。利用者は毎月利息のみを支払い、亡くなった後に担保である自宅を売却することで借入金を一括返済します。
リバースモーゲージのメリットは、住み慣れた自宅と老後の生活資金の両方を手に入れられることですが、金利が上昇したときに毎月の利息の支払い額が増えてしまうことや、不動産の価値が下がると自宅の売却代金だけでは返済できない可能性があることには注意が必要です。長生きをすれば、その分だけ利息や生活資金の支払いも多くなるため、慎重に検討しましょう。
今と将来の住まいについて考える
「人生百年時代」といわれる現代。充実したシニアライフを過ごすには、落ち着いて暮らせる住まいが欠かせません。
生活環境や老後資金、相続のことなども踏まえて、長年暮らしてきた自宅をどうするか、これからどこで暮らすかを考えましょう。
