
家や土地を探すときに気になるのが、「最寄りの駅から徒歩〇分」という駅徒歩分数。
毎日の通勤・通学などで利用する道のりだけに、「駅から〇分以内」「バス可/不可」など条件がハッキリしているケースも多いのですが、駅徒歩分数だけでは道のりの良し悪しを判断できないこともあるので注意が必要です。
物件広告の「徒歩〇分」の表示ルールについて
物件探しの条件に挙げられることも多い「駅徒歩分数」ですが、そもそも歩くスピードは人によって異なります。
そのため、不動産の物件広告では、最寄り駅から物件までの道路距離を「80m=1分」で算出することを「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によって定めています。80m未満の端数も1分として算出するため、たとえば道路距離100mなら徒歩2分と表示します。
一般的に、健康な成人の歩行速度は時速4~5kmと言われているので、80m=1分(時速4.8㎞)だと「普通のペース」もしくは「少しキビキビと歩くペース」くらいのイメージです。ただし、このルールでは坂道や階段の上り下りの負担、信号や踏切の待ち時間などは考慮されていないため、実際に歩いてみると物件広告の駅徒歩分数より長くなることがあります。また、歩くペースがゆっくりの高齢者や子ども連れの場合も、物件広告の駅徒歩分数より時間がかかると考えたほうがよさそうです。
鉄道・バスの本数は?
駅徒歩分数と同じくらいチェックしておきたいのが、「最寄りの駅やバス停の発着本数や最終時刻」です。
本数が少なく1本逃すと待ち時間が長い、最終の時刻が早すぎる……など、鉄道やバスの利便性が悪いと、通勤・通学のストレスに直結します。
複数の駅が利用可能な物件の場合、近くの駅より、少し遠くの隣駅から乗ったほうが急行が停車するので通勤・通学時間が短くなるということもあります。利用駅の発着本数を確かめた上で、家から通勤・通学先までのルートや実際の所要時間を割り出してみましょう。
道のりの安全性は?
毎日の通勤・通学では、「駅やバス停までの道のりを安全に歩けるかどうか」も確かめておきましょう。
どんなに駅が近くても、歩道が整備されていない道路や見通しの悪い交差点、交通量が多く渋滞が発生しがちな道では、歩くたびに不安がつきまといます。
仕事帰りの女性や塾帰りの子どもなど、遅い時間に歩いて帰宅する場合は、通りの街灯の状況も事前に確認しておきます。日中は安全な道でも、夜になると雰囲気が一変することがあるので、昼夜の時間帯を変えて歩いてみるようにしましょう。
スーパーなどの立ち寄りスポットは?
帰り道にスーパーに立ち寄って買い物をするなら、「駅から家までの途中に立ち寄れるスーパーがあるかどうか」も重要なポイントです。途中にスーパーがないと、ぐるりと遠回りをして買い物をする羽目になってしまうからです。
気に入ったスーパーがあれば、店舗の規模や営業時間、品ぞろえや価格帯などをチェック。できれば、帰宅中に立ち寄る時間帯の混み具合も確かめておくといいですね。
ベストは「実際に歩いてみること」!
「最寄りの駅から徒歩〇分」という駅徒歩分数は大事な目安ですが、実際に住んでみると、利用する鉄道・バスの利便性、道のりの安全性、スーパーなどの立ち寄りスポットの有無などが生活の満足度にかかわってきます。
物件と同様、周辺環境もさまざまですので、「これは」と思う物件が見つかった場合は駅からの道を実際に歩いて、いろいろな角度から街や通りの様子を確かめてみることをおすすめします。
