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2025年7月8日

気に入った土地は「旗竿地」。どんな家を建てる?

「土地」と言うと、きれいな四角形の整形地をイメージしがちですが、実際の土地探しでは、いびつな形状の変形地を見かけることがよくあります。
今回ご紹介する「旗竿地」も、そんな変形地の一種。もし、気に入った土地が旗竿地だったら、どんな家を建てればよいのでしょうか?

そもそも旗竿地とは? メリット・デメリットも解説!

旗竿地とは、主要道路に面した間口が細長い通路になっており、その奥にまとまった敷地がある形状の土地のこと。
上から見ると、通路部分が竿、奥の敷地が旗のように見えることから「旗竿地」と呼ばれています。

旗竿地の大きなメリットの一つが、リーズナブルな価格です。同じエリアや広さの整形地と比べて13割ほど安く売りだされていることが多いため、土地代を安く抑えたい人にはぴったりです。ほかにも、道路から離れていることで車などの騒音が届きにくく、通行人の視線も気にならないというメリットもあります。

一方、デメリットとして、周囲を建物に囲まれているので日当たりや風通しを確保しにくいことや、侵入者が入ってきても外部から見えないといったことが挙げられます。また、道路に面した間口が2m未満だと接道義務を満たしていない「再建築不可物件」となり、建て替えや新築ができないことにも注意が必要です。

【メリット】
・価格がリーズナブル
・道路から距離があるので静か
・通行人の視線を気にせず過ごせる

【デメリット】
・日照に制限が生じやすい
・人目につきにくいため、防犯対策が必須
・間口が2m未満だと再建築不可

このように、旗竿地にはメリットもデメリットもありますが、プランニングの工夫によってデメリットを軽減することも可能です。具体的には、以下のようなプランを検討してみましょう。

細長い敷地を駐車スペースやアプローチに

旗竿地の特徴ともいえる細長い通路部分の敷地は、車が出入りできる幅があれば、駐車スペースとして活用されることが多いです。また、タイルやレンガ、枕木などで舗装したり、庭木や花壇を配置したりしておしゃれなアプローチ空間にすると、住まいの表情が引き立ちます。

2階リビングや窓の工夫で家の中を明るく

旗竿地は隣家が迫っていることが多く、どうしても日当たりが悪くなりがち。そこで、リビングを2階にして日中の明るさを確保する、あるいは吹抜けを設けて天窓や高窓から太陽光を取り込むなど、明るい日差しが届く住まいを目指しましょう。

家族で楽しむプライベートな庭やテラス

奥まった場所にあるメリットを活かして、敷地内に庭やテラスをプランニング。休日にBBQをしたり、暑い夏は子どもとプール遊びをしたりと、周囲の視線を気にせず家族でくつろげるプライベート空間をつくってはいかがでしょうか。ただし、隣家の窓の位置などによっては、目隠しフェンスなどの対策が必要です。

防犯設備を導入して安心を手に入れる

旗竿地の家は外部の視線を感じることなく暮らせる一方で、侵入者が入ってきても気づかれにくいため、防犯対策が欠かせません。家のまわりには侵入者が嫌がる防犯カメラや人感センサー付き照明、防犯砂利などを配し、ドアや窓は二重ロックにして、防犯ガラス、面格子などを取り付けましょう。

旗竿地の個性を生かす家を実現!

土地探しでは一般的に、敷地の南側や東側が主要道路に面した土地が好まれるため、奥まった場所にある旗竿地は敬遠されがち。とはいえ、旗竿地なら人気のエリアでも安価に手に入りやすく、プランニング次第で快適な住まいをつくることもできます。もしも物件広告などで旗竿地を見かけることがあったら、チェックしてみてくださいね。

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