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2025年8月29日

親の死後に相続した実家。空き家のまま放置するとどうなる?

不動産のお悩みとして、最近増えつつあるのが「空き家となった実家」の問題。
親が亡くなり、生前に親が住んでいた自宅(実家)を相続したものの、既に自分はマイホームを取得しているので、空き家のまま放置している……そんな状況に悩む方もおられるのではないでしょうか。

実家がずっと空き家だと、どうなるの?

たとえ今は空き家でも、近い将来、自分や親戚などが住む予定があるなら、空き家のままでも特に心配はないでしょう。
けれども、空き家を長く放置していると、次のような問題が発生するため注意が必要です。

 

・固定資産税がかかる

固定資産税とは、毎年11日時点で家や土地などの不動産を所有している人に課せられる地方税です。たとえ空き家であっても、所有している限りは固定資産税を毎年納め続けなければならないので、金銭的な負担が生じます。
また、空き家の所在地が市街化区域内なら、固定資産税と併せて都市計画税も納めなければなりません。

 

・管理の手間がかかる

人が住まない空き家は、換気などが十分ではないため劣化が進みやすく、外装や内装が傷んだり、雑草が伸びて見た目が悪くなるといった問題が生じがちです。
そのため、定期的な点検、換気、清掃を行い、状況に応じて修繕や草刈り、雪かきなども行う必要があります。
こうした維持管理の手間に加えて、実家が遠方にある場合は、実家に通う交通費などの負担ものしかかります。

 

・特定空き家に指定される

空き家の管理が適切に行われないと、建物や敷地が荒れ放題になって景観が悪化するばかりか、害虫や害獣が増える、放火や不法侵入など犯罪の温床になるなど、周囲に悪影響を及ぼすことがあります。
もしも実家がこのような状態になってしまうと、実家がある市区町村によって「特定空家」に指定され、助言や指導、勧告などの措置がとられます。もしも所有者が命令に従わない場合は、50万円以下の過料が課せられる可能性もあります。

 

空き家対策は早めの対処が肝心!

どんなに思い入れのある実家であっても、空き家のまま放置するとさまざまなデメリットが生じます。負担が大きくなる前に、次のような方法で早めに対処しましょう。

 

・売却する

空き家の対処法として、最も一般的なのが売却です。家は経年とともに劣化が進み、資産価値にも影響するため、売却すると決めたらなるべく早く売ったほうが得策です。
空き家を売却することで固定資産税や維持管理の負担がなくなるのはもちろん、売却の対価として、まとまったお金が入る可能性もあります。

 

・賃貸に出す

空き家を賃貸に出すと、賃料収入が得られるほか、入居者に住んでもらうことで建物の劣化防止につながります。
賃貸に出す方法は、実家の所有権を手放したくない場合や、いずれは自分などが実家に住む可能性を残したい場合におすすめです。

 

・更地にして活用する

建物を解体して更地に戻し、そこから新たに有効活用する方法も。具体的には、月極駐車場、コインパーキング、トランクルーム、コインランドリーの経営などが挙げられます。

 

いずれにせよ、放置は厳禁!

親の死後、空き家となった実家をどうするかについては、思い出や気持ちの面もあって決断に踏み切れないという方も多いでしょう。
けれども、住む人がいなくなった家はあっという間に劣化し、時間が経つほど対処が難しくなってしまうのも事実。建物を残す・残さないにかかわらず、早めの行動がカギとなります。

もしも空き家の売却や賃貸を検討されている場合は、ぜひ私たちダイワホームにご相談ください。所有者様のご希望やご事情に沿って、より良い方法をご提案させていただきます。

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