リビングの目立つ位置に設置されることが多いテレビ。家族や来客の視線が集まる家電だからこそ、設置方法をしっかり検討したいものですね。
テレビの設置方法は、主に「置き型」「壁掛け」「スタンド」の3種類があり、それぞれ次のような特徴があります。
「置き型テレビ」の特徴
収納を兼ねたテレビボードの上に設置する「置き型テレビ」は、昔からある一般的なスタイルです。
台に直接置くだけなので特別な工事がなく、65インチを超える大型テレビでも安定して設置が可能。また、模様替えでテレビの置き場所を変えたいときも、簡単に移動できます。
テレビまわりは本体や周辺機器のケーブル類が集まってゴチャつきがちですが、置き型テレビなら、これらの配線をテレビボードの背後に隠せるので便利です。
その反面、テレビやテレビボードの背後にホコリがたまりやすく、掃除をするのが大変と感じるケースも。加えて、テレビボードを置くためにそれなりの場所をとることや、地震のときにテレビが倒れる可能性があることにも注意しましょう。
【置き型テレビのメリット】
・工事不要でテレビを設置できる
・模様替えなどで位置を変えやすい
・ケーブル類の配線を隠しやすい
【置き型テレビのデメリット】
・テレビの背後の掃除が大変
・設置に場所をとる
・地震時の転倒リスクがある
「壁掛けテレビ」の特徴
近年、人気の高い「壁掛けテレビ」は、専用の金具やブラケットでテレビを壁付けにするスタイルです。
テレビボードを置く必要がないので狭い部屋でも設置しやすい上、新築なら壁内部に配線を隠せるなど、スッキリとした印象に仕上がります。また、床が見えているため掃除も楽ちんです。
一方で、設置する際は壁に穴を開ける工事が必要になり、その費用が発生します。壁掛けテレビは1度設置すると簡単に移動させることはできないため、慎重に設置場所を決めるようにしましょう。
テレビボードのないシンプルな部屋を実現できる壁掛けテレビですが、周辺機器やDVD、リモコン、ゲームソフトなどの収納場所が不足しがち。壁掛けテレビを計画する際は、テレビまわりのアイテムを収納するスペースについても検討しましょう。
【壁掛けテレビのメリット】
・狭い場所でも設置可能
・壁内部に配線を隠せる(※新築時)
・スッキリした見た目で床掃除もラク
【壁掛けテレビのデメリット】
・工事費用がかかる
・位置を簡単に変えられない
・収納場所の確保が難しい
「スタンド式テレビ」の特徴
専用のスタンドにテレビを設置するスタイルです。
壁掛けテレビのように設置場所をとらず、部屋をスッキリと広く見せられますが、特別な工事は不要なので、壁に穴を開けられない賃貸住宅でも設置できます。設置後、模様替えなどで位置を変えたくなったときに、スタンドごと移動できるのもメリットです。
ただし、テレビボードがないため、テレビまわりの周辺機器やDVD、リモコン、ゲームソフトなどの収納場所については、あらかじめよく考えておきましょう。また、スタンドの高い位置にテレビを取り付ける場合は、重心が高くなるため転倒対策も必須です。
【スタンド式テレビのメリット】
・狭い場所や、賃貸住宅でも設置できる
・工事がなく、DIYで組み立てが可能
・室内がスッキリと広い印象になる
【スタンド式テレビのデメリット】
・収納場所の確保が難しい
・地震時の転倒リスクがある
それぞれの特徴を知り、納得のいく方法を見極めて!
テレビの設置方法は基本的に何度も変えることがないため、新居を検討する際にしっかりと考えておくことが大切です。
ここで紹介した3つの特徴を押さえて、ご家族のライフスタイルに合った設置方法を見つけてくださいね。