
築年数が古い住宅を売却するときに、「リフォームしたほうが売りやすいのでは?」と悩む方も多いようです。
中古住宅の市場では、リフォームすることで売却が有利に働くケースもありますが、反対に購入検討者から敬遠されるケースもあります。
リフォームしてから売るメリット・デメリットを比較して、売却成功へのステップを探っていきましょう。
リフォームしてから売るメリットは?
築古の住宅の売却で、リフォームしてから売り出すメリットは次のとおりです。
・購入検討者からの印象がよくなる
中古物件の検討者は、たくさんの物件の中から条件に合った候補を見つけて、内覧で建物や設備の状態をチェックします。
物件チラシに「リフォーム済」の記載があれば、設備などが新しいことをアピールできますし、内覧時にきれいな内装や設備を見てもらうことで、物件検討者が「状態のよい物件」と判断しやすいなど、スムーズな売却につながる可能性があります。
・「すぐ住みたい」ニーズに対応できる
物件検討者の中には、転勤や子どもの進学といった理由で、急いで住宅を買いたいという人もいます。
リフォーム済の住宅なら、購入してから入居までの期間が比較的短くて済むため、スピード重視の物件検討者に選ばれやすくなります。
リフォームしてから売るデメリットは?
リフォームしてから住宅を売り出すデメリットは次のとおりです。
・費用も時間もかかる
住宅のリフォームをする場合、水まわり3点(トイレ・浴室・洗面台)の設備交換で約100~200万円、間取り変更をともなうフルリフォームになると、1000万円を超えることもあります。
リフォームの期間も、部分的な改修なら数日~2週間程度で済みますが、フルリフォームの場合は数カ月程度かかり、工事が完了するまでは売却を開始できません。そのため、「家を早く売って現金化したい」という希望があるなら、売却前のリフォームは不向きといえます。
・リフォーム費用を売却価格に上乗せできない可能性がある
「リフォームをすれば住宅の価値が上がり、そのぶん高く売れる」と思いがちですが、実際の売却では、リフォームにかけた金額以上に売却価格が上がるとは限りません。
特に中古住宅の検討者は「価格」を重視する傾向が強いので、リフォーム費用を上乗せした売り出し価格だと「中古の相場より高い」と判断され、避けられてしまう可能性があります。
なかなか物件が売れないと、売主は値下げをしたり、物件検討者からの値引き交渉に応じたりして、希望する価格での売却が難しくなるかも知れません。
・「自分でリフォームしたい」ニーズに対応できない
最近では、「中古住宅を買って、自分好みにリフォームしたい」と考える物件検討者も増えています。
そのため、売却前にリフォームを済ませてしまうと、自分でリフォームをしたい物件検討者の候補対象から外れてしまいます。
リフォームするかどうか迷ったら?
売却する前にリフォームが必要かどうかは、住宅の状態によって異なります。リフォームは費用も時間もかかるので、基本的には、リフォームをせずに売り出したほうがよいケースが多いです。
ただし、住宅の一部の劣化が目立つなど、内覧の印象が悪くなりそうな場合や、そのまま売却すると後々にトラブルが生じるおそれがある場合は、適切な修繕を行いましょう。また、建物の傷みがひどく、修繕やリフォームに高額な費用がかかる場合は、売却ではなく買取が適していることもあります。
リフォームするかどうか迷ったときは、どうぞ不動産売買のプロにご相談ください。現在の家の状態や地域の売買ニーズなどを踏まえて、必要な情報やアドバイスを提供いたします。
