
不動産の売却は、人生の中で何度も経験することではないので、「うまく売却できるだろうか」と不安になってしまうことも。
そこで、不動産売却でよくある失敗事例と、失敗を防ぐための対策について学んでいきましょう。
失敗事例①「売り出し価格が相場とかけ離れている」
不動産には定価というものが存在しないため、売り出し価格は売主が自由に決めることができます。
長年住んで愛着のある家を「少しでも高く売りたい」と思うのは当然ですし、ローン残債や新居の購入資金を見越して売り出し価格を設定したいという方も多いでしょう。
ですが、不動産価格には「相場」があり、相場より高すぎる価格だと買い手がつきにくくなってしまいます。売却が長引いた挙句、不本意な値下げをする可能性もあります。
反対に、相場より安い価格で売り急ぐと、手元に残るお金が少なくなり、新居購入の自由度が下がってしまうかも知れません。
・対策は?
不動産の売り出し価格を決めるときは、まず物件がある地域の不動産価格の相場をベースとして、それから立地や建物の状態、売主の事情(売却理由や期限など)を加味した価格を設定するようにします。不動産会社による不動産査定を受けると、地域の相場や査定額、売り出し価格のアドバイスも得られるので、参考になさってください。
なお、地域の不動産価格の相場は売主がインターネットで調べることも可能です。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」や、全国指定流通機構連絡協議会の「レインズ・マーケット・インフォメーション」といったサイトで過去に取引された類似物件の成約価格を検索すると、地域の相場を掴みやすいでしょう。
【確認できるWEBサイト】
・全国指定流通機構連絡協議会「レインズ・マーケット・インフォメーション」
失敗事例②「内覧の準備が足りない」
売却する物件の購入検討者が見つかったら、「内覧」で実際の建物の状態や立地などを確認してもらいます。
内覧時には、物件の印象をよくするために家の中や外をきれいにしておく必要があるのですが、現在居住中の家で内覧を行う場合、当日の掃除や整頓が不十分で、購入検討者の意欲が下がってしまうケースも見られます。
・対策は?
新築ではないので多少の汚れや生活感が出るのは仕方ありませんが、売却中は普段からこまめに掃除や整頓をするようにして、なるべくきれいな状態をキープするように心がけましょう。
内覧時に、床にゴチャゴチャと物が置いてあると狭く見えがちなので、不要な物は片付けて床を広く見せるようにします。併せて、購入検討者の印象に残りやすい「玄関」「リビング」や、生活感が出やすい「水回り」「収納」は念入りに掃除しておきましょう。
また、生活臭やペット臭は住んでいると気付きにくいのですが、こちらも家のイメージにかかわるため、内覧前には必ず窓を開けて換気を行い、芳香剤を置くなどの対策をします。
失敗事例③「売却と購入のタイミングが合わない」
住み替えにともなう売却の場合、住んでいる家を売ってから新居を買う「売却先行」と、新居を買ってから今の家を売り払う「購入先行」の2通りの方法があります。
「売却先行」は資金面の不安は少ないのですが、売却から引渡しまでの期間中に新居が見つからないと、賃貸などへの仮住まいと2回の引越しをしなくてはなりません。「早く新居を購入しなければ」と焦って希望条件に合わない物件を選んだり、高値掴みをしたりするリスクもあります。
「購入先行」は妥協せずに新居をじっくりと選べますが、今の家のローンが残っている場合、購入後は一時的にダブルローンを抱えることになります。そのため、売却が長引いてダブルローン状態が続くと、家計が圧迫されるおそれがあります。
・対策は?
売却と購入の間隔をなるべく空けずに行うのが理想ですが、タイミングを優先するあまり、妥協を重ねてしまうのは避けたいものです。
対策の一つとして、焦って売り急ぎや買い急ぎをすると不利な条件になりやすいため、売却や購入のスケジュールには余裕を持たせるようにしましょう。売却先行と購入先行のどちらがよいかは売主の状況はもちろん市場動向にも左右されるので、気になったら不動産会社に問い合わせてみることをおすすめします。
頼れるプロのサポートとアドバイスを活用
売却にあたって不安や疑問はつきものですが、失敗しがちなポイントを知り、対策を講じることで、リスクを減らすことができます。
不動産取引の経験豊富なプロに相談しながら、ご希望や状況に合った売却を進めていきましょう。
