
どんな家でも、築年数の経過とともに建物が劣化し、家族構成やライフスタイルが変化する中で住みづらさを感じるようになるのは避けられません。住まいを刷新するには「リフォーム」や「住み替え」といった選択肢がありますが、どちらがよいか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リフォームと住み替えの特徴を整理して、それぞれに向いているケースや注意点などを解説します。リフォームか住み替えかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
「リフォーム」の特徴やメリット・デメリットは?
リフォームとは、建物や設備の古くなった箇所を修繕、交換するなどして、新しい状態に直すことです。
壁紙や床の張り替え、水回り設備の交換といった部分的な改修から、建物の骨組みだけを残す大がかりなスケルトン工事まで、リフォームの内容や規模はさまざまです。
リフォームの最大の特徴は、「今の場所に住み続けながら、建物の見た目や性能を新しくできること」です。長年住み慣れた環境を変えずに済むので、ご近所づきあいや地域とのつながり、通い慣れたスーパー、かかりつけ医、子どもの学区など、現在の住環境に満足しているなら、リフォームを検討するとよいでしょう。
コスト面については、工事内容にもよりますが、次の住まいを新築したり購入するよりはコストを抑えられる場合がほとんどです。耐震改修やバリアフリー化、省エネ改修など住宅性能を高めるリフォームの場合は、国や地方自治体による補助金や減税制度を受けられる可能性があります。
その一方で、リフォームは建物の構造上の制約があり、間取り変更や水回りの移動の自由度が低くなることがあります。
リフォーム資金をローンでまかなう人も多いですが、リフォームローンは住宅ローンに比べると金利が高く、返済期間も最長で10~15年程度と短く設定されていることにも注意しましょう。
「住み替え」の特徴やメリット・デメリットは?
住み替えとは、現在の住まいを売却して、次の住まいに移り住むことです。
その最大の特徴は、「新しい住環境を1から探し出せること」です。新居のエリアや周辺環境、土地の広さ、間取り、設備仕様などを選べるので、家族の希望やライフスタイルに合った住まいで新生活をスタートできます。
特に、「持ち家から賃貸に住みたい」「戸建てからマンションに住みたい」といった居住形態の変更の希望がある場合や、現在の住まいの立地や敷地面積に不満がある場合は、リフォームでの解決が難しいため、住み替えの検討がおすすめです。
住み替えの注意点として、次の住まいを賃貸ではなく新築、購入する場合は、リフォームより費用が大きくなります。また、売却のタイミングにも注意が必要で、売却より先に新居を購入すると現在の住まいとのダブルローン状態になったり、先に売却を進めると仮住まいの手間と費用が発生したりする可能性もあります。
「将来の暮らし」を見据えて検討を
リフォームも住み替えも一長一短があり、どちらがよいかは家族の状況によって異なります。
迷っているときは「今の住まいに対する不満」や「コスト面」ばかりに目が行きがちですが、リフォームや住み替え後も生活は続くので、少し視野を広げて「10年、20年後の家族の暮らし」をイメージしてみると、長く安心して暮らせる住まいのカタチが見つかるかも知れません。
